夏の京都もいよいよ最終回。
常寂光寺から野宮（ののみや）神社へまいります。
おぉ、黒木鳥居と小柴垣、ここだ、ここだ、雰囲気たっぷりなのでございます。

* 黒木鳥居：クヌギの木の皮をつけたままの鳥居、日本最古の鳥居の様式だそうです。
　



　
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野宮は、天皇の代理として伊勢神宮にお仕えする斎王（未婚の内親王、女王）が、
赴任する前に身を清められたところであります。


源氏物語では、第十帖「賢木」（さかき）に登場します。
光源氏さんとの結婚を諦めた六条御息所さんは、娘の斎宮さんと共に
伊勢へ下ることを決意します。光源氏さんは、六条御息所さんを哀れに思い、
九月七日、夕月夜に、ここ野宮を訪れ、別れを惜しむのでした。






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野宮の絨毯苔、密度感があって美しいわ～。
　

遥けき野辺を分け入りたまふより、いとものあはれなり。
秋の花、みな衰へつつ、浅茅が原も枯れ枯れなる虫の音に、
松風、すごく吹きあはせて、そのこととも聞き分かれぬほどに、
物の音ども絶え絶え聞こえたる、いと艶なり。
（源氏物語　第十帖「賢木」）





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「もう歩けへん～」ごねるベベリン、
「ここで泣くなよ」あせるパパリン。
ううう、泣いたら肩車してくれると思うなよー。






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竹林に小柴垣、嵯峨野やぁ、ほっこり。
肩車したまま、なんとか１枚。
もっと撮りたかったなぁ・・・ぼそ。






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早めのランチは、よーじやカフェ嵯峨野嵐山店さんへ。
すっかりネンネのベベリン選手。






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いつもは、異なったメニューをオーダーして、
摘み食いするパパとママなのだけど、
この日は、むっちゃパスタが食べたい。






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お互い一歩も譲らず、鯛のパスタ、二つください～。
ううう、うまい^^;






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お約束ってことで、こちらも。

よーじやカフェさん、インテリアもグー。　三条店はこちら。
● 京都シルヴプレ　143　四条三条、お散歩物語　前編
http://tollianord.exblog.jp/9664895/

普段は洛中に住み、週末は嵯峨野で過ごす、こういうのいいなぁ。






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なんとか起こしてベベリンもお食事をば。
食後はお庭で、運転のポーズ、うぃ～ん。
「もう１枚撮って」のリクエスト、最近多いっす。

それでは、ＪＲ嵯峨嵐山駅へ向います。






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トロッコ嵯峨駅の１９世紀ホールにあるＤ５１ ５１であります。
* 写真はヨコ３枚、パノラマです。

さぁ、見てくれ、ボイラー上の、煙突から給水暖め器、砂箱、蒸気ドームを
一体化した長いカバー、かっちょええっしょ。通称、なめくじ形であります。

ところでＤの意味は？　よし、解説しよう。
このアルファベットの略号は、動輪の軸数を示すのだった。
動輪の軸数が４の場合はＤ。　写真では、赤い主連棒で繋がってる動輪であります。

もっと語りたいとこではありますが、先に進みます^^;
ＪＲ嵯峨野線で京都駅へ。


ちなみに、梅小路蒸気機関車館のＨＰ、とても解りやすく書いてあるので
興味のある方にはオススメです。
● 京都市 梅小路蒸気機関車館(梅小路運転区)
http://www.mtm.or.jp/uslm/index.html






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あき乃はんとはる乃はんに、ご挨拶。
ベベリン十八番の運転のポーズの舞をば、うぃ～ん。






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ジェイアール京都伊勢丹さんのデパ地下で買うた、お弁当満載で乗り込みます。






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さらば、夏の京都、またくる日まで。

ご覧いただきましたみなさま、
半年間に渡る長きご乗車、まことにありがとさんでした^^;





付録：京都メーター　野宮神社編

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野宮の場所は毎回異なっていたそうですが、嵯峨天皇の皇女、仁子内親王
（よしこないしんのう）さんが斎王に選ばれた時から、現在の野宮神社の地に
移ったのだそうです。

ちなみに、光源氏さんのモデルといわれている源融（みなもとの とおる）さんは
同じく嵯峨天皇の皇子。百人一首に選ばれている河原左大臣（かわらのさだい
じん）とは源融さんのこと。

「陸奥みちのくの　しのぶもぢずり　たれゆゑに、　乱みだれそめにし　我われならなくに」

ちなみに、源融さん、宇治に別荘を持ってましたが、これが後の平等院となります。　
う～ん、やっぱ平安セレブだなぁ。
● 京都シルヴプレ　114　平等院　第二帖
http://tollianord.exblog.jp/8620539/


次回は、一気に季節の最前線へ。
おとぎの国のクリスマスをば^^;