お参りすれば「玉の輿」の今宮さんの鯰(ナマズ)さん。
めっちゃ目立たんところにおるんやけど、
ユーモラスでグー、うち、大好きやねん。

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夏の黄昏に今宮さん、このまったり感がよろしおす。

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玉の輿のお玉さん。
江戸時代、西陣の八百屋さんに生まれました。
江戸幕府3代将軍・徳川家光に見初められ側室となり、
5代将軍となる綱吉を生み、生母として大奥で権勢をふるいました。
家光が亡くなると、お玉の方は落飾し桂昌院と名のります。
綱吉が将軍となると従一位の官位を賜わり、
当時の女性の最高位まで登り詰めたのでした。
このお玉さんの大出世物語が「玉の輿」の由縁となったわけです。
お玉さんは、西陣への愛郷の念とその氏神・今宮さんへの崇敬がいと厚く、
今宮神社が荒廃していると聞くや、
元禄七年(1694)、社領百石を寄進し社殿を修復するなど復興に務められ、
祭礼も往時のような盛況を取り戻すことができたのだそうです。

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というわけで、元禄時代の遺構が数多く残る今宮さん。
手水舎も、ほら右端に元禄七年って記されてるでしょ。
見える?見えねーよ、ごめんね。

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お玉さんも、あぶり餅食べたり、
この境内で遊んだりしはったんやろなあ。
ほっこり。

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めっちゃ大好きなロケーション、東門。
写真左は、境内からあぶり餅のある参道側を順光で。
写真右は、参道側から逆光(ストロボ日中シンクロ)で。
この東門や奥に見える朱塗りの神橋も、
元禄時代の遺構だそうです。
門帳に今宮さんの神紋、松毬付き左三階松。
いつ見てもグッドデザインですぅ。

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そうそう、あの鯰さん。
ほらほら、ここにいてはります。
社壇の台石の側面、ね、見えるでしょ。
楼門と東門の間にひっそりと佇む宗像社(むなかたしゃ)、
素盞鳴尊(スサノオノミコト)の十握剣(とつかのつるぎ)から生まれた
宗像三女神をお祀りしています。
田心姫命(たごりひめのみこと)、
湍津姫命(たぎつひめのみこと)、
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、この方が「弁天さん」。
祗園さんの美御前社と同じですね。
今宮さんの御祭神の一人、大己貴命(おおなむちのみこと)は、
大国さんの若い頃のお名前なのでした。

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あぁ、暑い。
お家へ帰って、ビールで一杯いきまひょ、
ほな^^;
● トリアーノ・リーヴ・ドロワット>京都シルヴプレ165 今宮さんで、あぶり餅
http://tollianord.exblog.jp/14591574/
● トリアーノ・リーヴ・ドロワット>京都シルヴプレ 37 今宮さん2 紋と門
http://tollianord.exblog.jp/3497857/
・03の桂昌院さんの画像はウィキペディアの「桂昌院」(パブリックドメイン)を加工・使用しました.
● 桂昌院 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/桂昌院